せーや

アンタッチャブルのせーやのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.3
デニーロすげえなあ。
髪の毛抜いたのか…。

アメリカ禁酒法時代。
アメリカで最も恐れられたギャング、アル・カポネは
酒の密造によって莫大な利益をあげていた。
そんな中、財務省のエリオット・ネスは
犯罪組織の壊滅のためにカポネの支配するシカゴへ派遣される。

コスナーも、コネリーも、ガルシアも、
アンタッチャブルのメンバーはカッコイイですよ。
でも、何よりデニーロですよ。
若干44歳にして、あの人の緊張感と迫力は凄い。

アメリカ史に残る大犯罪者アル・パチーノ…じゃねえアル・カポネに
立ち向かった4人の男たち、アンタッチャブル。
正義の名のもとに繰り広げられるギャングとの抗争を描く。

もう、正義も何もないような激しい暴力による
血で血を洗うぶつかり合い。
確かに証拠に基づく捜査も進めていきますが、
やっぱり抗争シーンのほうが印象的です。

警察も、市も、市民さえも支配するアル・カポネ。
そんな強大すぎる権力に、たった4人で何ができるのか。

アンタッチャブルの4人はとりわけ権力があるわけでもない。
財務省の一役員にすぎないネスとウォーレス、
出世できない外勤警官マローン、新米警官ストーン。
そんな4人がもっていたものは、正義感。
正義感だけを武器に、強大な権力と立ち向かう。

禁酒法時代ってのは当時の人からしたら最悪なんだろうけど、
映画にすると、物凄く魅力的なものになりますよね。
デニーロやパチーノが引っ張ってきた映画の舞台ですよ。
どこかノスタルジックな雰囲気、危ない雰囲気が好きです。

コスナーとガルシアにとっては出世作ですね。
二人とも名優に劣らない素晴らしさでした。

そしてデニーロですね。
今ではクリスチャンベイルとかマコノヒーが有名だけど
この人は本当に役作りの元祖といってもいい(知らないけど)。
映画のために、髪の毛抜けますかって話ですよ。

アル・カポネの笑みが、とにかく怖い。
せーや

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