揺籠ふぃるす

憲兵と幽霊の揺籠ふぃるすのネタバレレビュー・内容・結末

憲兵と幽霊(1958年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

戦争ホラー縛り 第九弾
(全ニ十一弾+番外一弾)

『憲兵とバラバラ死美人』と迷った結果、後発のこっちを選択。サスペンスあり、アクションあり、ホラーあり、楽しめた。

画面から匂いたつ様な妖しい色気を放つ天知茂に、物語同様私も引っ張られた。

ホラーでは、軍靴の怪音や憑依などがあり、中でもラストの畳み掛けるような怪異は良かった。

やっていることは古典的な怪談物とほぼ同じなんです。だけど異国情緒あふれる十字架墓地でアルファベットの並ぶ石棺から経帷子を着た老婆の霊が現れるといった和洋カオスな感じが、ユニバーサルクラシックホラーと古き良き怪談物の融合とでもいった妙味を味わえた。

天知演じる波島中尉の台詞
「無い泥を吐かせる」(無実の者から自白させる)からのラスト大立ち回りから泥に倒れ込む姿は、好演出、落語のようで洒落てる。
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