やまもとしょういち

モジュレーションのやまもとしょういちのレビュー・感想・評価

モジュレーション(1998年製作の映画)
3.4
ヒップホップからエレクトロニカ/実験音楽まで(当然テクノ/ハウスも)を含む「電子音楽」の実像を1998年当時の時点でまとめたドキュメンタリー。意欲的な作品であることは間違いないのだけれど、映像を通じて浮かび上がってくるものは正直ないという点から、ドキュメンタリーとしての質は残念ながらそれほど高くない。

ただ、制作時点での電子音楽を取り巻く混沌とした状況がキャプチャーされていること自体はすごく価値があると思う。

2021/11/25
再見。音楽家たちの言葉を次々にコラージュして見せていく手法もあってか、電子音楽/ダンスミュージックへの理解度によって見え方が変わってくる作品であることを再認識。字幕を追ってるだけでは見えてこないものが、映像そのものや音にも存在しているという点で興味深かった。