うりた

ニンゲン合格のうりたのレビュー・感想・評価

ニンゲン合格(1999年製作の映画)
4.3
ポスターの「心温まる、現代の寓話。」ってキャッチコピーに惹かれて見た人はどう思うんだろう。笑
心温まるというか…それよりはもっと複雑な感情を抱くと思うけど。

吉井父と藤森、藤森と豊、室田と豊、誰かと誰かの関係性や行動が現実を一コマ一コマ変えていく。

ストーリーの説明はしないけど、意味の無いように思える(あるんだろうけど)無数のカットとエピソードをたくさんバラ撒いてあげるから、自分たちで組み立ててみてねっていう黒沢清スタイルやっぱり好き。
運転練習と風俗に無理やり連れていかれるシーンは笑った。
淡々としてるけど冷たくはなくて。
名優揃いだけど哀川翔のキャラ良かったな~

目覚まさなきゃってセリフはなんか悲しかった。
子供のままで生きるには現実はつらいけど、ニンゲンの本質は豊みたいな人の中にあるのかもな。
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