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ニンゲン合格のフォスフォのレビュー・感想・評価

ニンゲン合格(1999年製作の映画)
3.8
めちゃ若い西島秀俊がマジで中学生みたいなファッションではしゃぐのがよい。再会した中学の同期の家の屋上からみえる、街中のガスホルダー→父親が祈祷してる新興宗教のなぞの丸い物体→電球などやたら丸がでてくる。だから牧場が完成したときに吊られた電球がポッと灯る。ドラム缶、自販機、柵などなど西島秀俊が他の人物から遠ざけられるレイアウト多数。終盤になるとずっと牧場の柵のなかに西島が囲われてて鬱陶しそうだったし、それを破壊するための大杉漣のチェンソー。あとやたら暗い…というか、逆光のなかに役者が佇んでるシーンが多い。しろい日照りの外→薄暗い屋内みたいな場面が多く、西島はさいごで日照りにでた瞬間とうとつに死ぬ。別に家族だろうが離散しようが生きて死にゃニンゲン合格でしょ、みたいなカラッとした撮り方は嫌いじゃないが、ひとつ不満だったのは乗り物でも足でも走ってるシーンがどれもいいんだから、馬の全力疾走も観たかったかなあとおもう。そうすれば西島秀俊はたぶん死なずにすんだのだ。
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