kazマックスグローバーレッド

おませなツインキーのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

おませなツインキー(1969年製作の映画)
3.5
『リーサル・ウェポン』ではメル・ギブソン、『暗殺者』ではスタローン、『16ブロック』ではブルース・ウィリスと、これまでエクスペンダブルズな俳優陣とアクション映画を撮ってきたリチャード・ドナー監督が60年代末にタッグを組んでた俳優はチャールズ・ブロンソン。しかしジャケ写からもお分かりの通りアクション映画ではございません。

イギリスに住む38歳のアメリカ人官能小説家と16歳の女子高生ツインキーの「年の差婚」騒動を描くラブコメディ。『デス・ウィッシュ』の世界ならこのオッサンと一緒にいる娘は不幸に見舞われる歳ごろです。
ツインキーを演じるのは『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』の元気ハツラツな女の子スーザン・ジョージ。

結婚の挨拶に行ったチャルブロがツインキーの父親から言われた不満の言葉が どストレート。
「君には気に入らん点が三つある、ブサイクだ、中年で変態、そしてアメリカ人!」

ブサイクて…、お父さん、それを言っちゃおしまいだよ。そりゃこっちだってアクション映画に目覚めた中学生の頃から「アクション映画スターなのにバカボンのパパみたいなツラしたブサイクなオッサンやん」と子供心に思ってましたよ。

だから昔は彼の映画を敬遠してたとこもあったんだけど、自分も今の年齢になってきて、ハリウッドから都落ちしてイタリア映画界に進出したキャリア(ワンハリのリック・ダルトンのように)も含め ようやくチャルブロの哀愁や男臭さが分かってきたんだよ。

そんなお父さんの反対を押し切ってチャルブロとツインキーは遂に結婚、イギリスからニューヨークへ向かい新婚生活が始まります。はっきり言ってオッサンと小娘のラブコメなんて興味なかったんだけど、なにせブサイクなチャルブロだけに恋の行方が気になって最後まで見てしまった。果たして二人は幸せになれるのか?!