holly

踊るニュウ・ヨークのhollyのレビュー・感想・評価

踊るニュウ・ヨーク(1940年製作の映画)
3.4
MGMの Broadway Melody シリーズ最終作であり、当時のトップレベルのタップダンサーであるフレッド・アステアとエレノア・パウエル唯一の共演作。

本作は有名な「ビギン・ザ・ビギン」がやはり圧巻です。
文字通り火花が散りそうな激しいタップを、いとも簡単そうに涼しい顔して踊りあげる2人が本当にすごい!
片方が少しでもズレたらリズムが崩れてしまう緊張感の中、ピッタリと動きがシンクロしていて、どれだけ練習したんだか…と思わずにはいられません。
鏡をうまく利用したセットも素晴らしく、モノクロだからこそ更に奥行きがわからなくなっており幻想的な雰囲気が増していて◎

ラストを飾る「ビギン・ザ・ビギン」のインパクトがあまりに強く本作ではこのナンバーばかりが取り上げられがちですが、中盤にもアステア&パウエルのタップナンバーがありますし、クレア(パウエル)のことを想いながらアステアが1人で歌い踊る"I've got my eyes on you"なども素晴らしい出来です。

ストーリーはそこまで深いものではありませんが、単なるラブストーリーになってしまうのかと思いきや、アステアとジョージ・マーフィの友情も忘れずに描かれていて、気持ちがほっこりしました。

最後に一言。フランク・モーガン可愛いすぎる…笑
holly

holly