FREDDY

ゾンビアスのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビアス(2011年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

井口昇が監督を務めたホラー・アクション・コメディである本作は、悪質ないじめを受け自ら命を絶った妹の死を未だ乗り越えられずにいたとある日に先輩の亜矢にキャンプに誘われ、売れないモデルの真希や亜矢の恋人・タケ、虫博士の直井らとともにダイエット効果があるとされるスーパーモデル御用達の寄生虫を確保すべくとある森の先にある川へと訪れたところ、突如として現れた一体のゾンビにタケが襲われ、その間に何者かによって車も奪われてしまったことで危機的状況に陥った空手使いの女子高生・恵が、助けを求め訪れた村の民家のトイレから現れたゾンビの大群から逃げ惑っていたところ助けてくれた田中博士が、骨髄性白血病に苦しむ娘・幸の命を救うべく未知の寄生虫・ネクロゲドロと暗黙の契約を交わし"餌"を提供していたことや、自身らの体内にも寄生虫の卵が仕込まれてしまったことで解毒剤を手に入れるべく生き残りをかけた戦いに身を投じていく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、良くも悪くもとにかくくだらなくてお下品な、マニアには評価を得られそうなSFゾンビ映画といったところでしょうかね。未知の寄生虫によってゾンビ化することや、不治の病を患う娘のために寄生虫を利用していたなど、大まかな設定についてはよくありがちなものなので面白みは感じられないのだが、もはや本作はそんなことなどを考えながら視聴すること自体が間違っていると言いますか、正確には考えられないと言った方が適しているのかもしれませんね。それほどまでに"くだらない"を追求した内容となっていて、下品極まりないシーンの連発で真剣に視聴していることが恥ずかしくなる。人によっては不快に感じてしまうでしょうし、内容が内容だけに視聴の際はある程度の注意が必要かと。ただ、ゴア描写はわりと作り込まれていて良かったと思いますし、独創性を強く感じられる点もまた評価に値するのでは。ホラーにアクションにコメディに、お色気やSF要素もあればヒーロー映画のような趣もあり、中々見応えのある作品でした。オススメはできませんが。
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