諒将

パリ20区、僕たちのクラスの諒将のレビュー・感想・評価

パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)
3.5
フランスの公立中学校の物語。ずっと学校の中で話が進む。

授業でアンネの日記を読んで、自分のことを作文にするとなったとき、「わたしたちはアンネとちがって描くことなんてない」って言ってて、それと似た感覚が中学の時の自分にもあった。

強制的に書かされる感想文やワークシートに文章自体はたくさん書いていたのに、自発的に書く術を持ち合わせてなくて、無意識的に求められてるような定型文の内容を捻り出してた。
何を学んだのかと言われると、「何も学んでいない」って感じて焦る感覚は当時もあったし、今もたまに感じるときがある。

あと、黒人サッカー少年たち。北アフリカ、西インド諸島出身。同じ移民同士でも違う帰属意識をもっていた。「自分をフランス人だと思うのか?」って言われて、フランスに住んで、パリの公立校に通っているけど、フランス人じゃないと感じさせられることが彼らには日常なんだと思う。
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