このレビューはネタバレを含みます
「週刊少年ジャンプ」で連載の人気コミックをアニメ映画化した本作。劇場版シリーズ第一作目ながら、話は面白いしうまくまとまっている印象。ただ、原作を知らない人には説明不足な点があり不親切に思えるが、観ていれば世界観を十分に理解できるので許容範囲内かと。話としては、TVアニメの"劇場版あるある"、主要キャラを乱雑に登場させて、ただただ強敵に立ち向かうといった安易なものではなく、しっかりと物語が作り込まれていて、黒崎一護と茜雫の心揺さぶる友情ストーリーが描かれている。ラストはほろっとするシーンもあり感動作です。素直に面白いと言える作品ですし、余計な設定やシーンがなくてシンプルなので気軽に楽しめる。強いて言うなら、本作の敵キャラにあまり魅力が感じられないし、戦闘シーンも淡々としているので物足りなさはある。でも、メインは黒崎一護と茜雫の絆なので、これはこれで良いのかと。
