月うさぎ

ニューイヤーズ・イブの月うさぎのレビュー・感想・評価

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)
3.8
ニューヨークのタイムズスクエアでは
年越しの瞬間にボールドロップセレモニーが行われます。新年の到来を祝うカウントダウンイベントです。

この映画は、大晦日の一日の出来事を数組のカップル達のエピソードを織り交ぜて描いたハートフルな群像劇。
同時にこの年末にもお仕事をされている方への応援メッセージでもあります。

ボールドロップイベントを無事に成功させるためには、仕事を遂行している何人ものスタッフがいる。主人公の一人クレアはその責任者です。医師や看護師さん達、配達人、イベントを盛り上げるエンターテイナーもまた、お仕事中なんですね。

年末年始にハッピーになるための映画ですから、難しいことは抜きにして楽しみましょう~!というのが基本ですが、考えなしでフワフワ笑えるという映画ではなく、その人の人生や性格というバックボーンを思わせる演出がされ、それぞれのストーリーはそれなりに感動的です。

有名どころのメンバーが競演することでも話題性充分。
ヒラリー・スワンク、サラ・ジェシカ・パーカー、ミシェル・ファイファー、ロバート・デニーロ、ハル・ベリー、ジョン・ボンジョヴィ、ジェシカ・ビール、アシュトン・カッチャー、ザック・エフロン、リア・ミッシェルetc

「ラブ・アクチュアリー」スタイルの映画ですが、アプローチは全く逆ですね。
なのであの映画好きな人には評価が低くて、
私などはこちらが好みでした。

もう一点、ぜひお伝えしたいのは、この映画は「本物」が観られるんです!
つまり大勢の人々が祝うタイムズスクエアのカウントダウンイベントを実際にロケ撮影して映画に収めているんです。
だからそのスケール感はハンパじゃないです。
自分もカウントダウンに参加しているみたいな気分になれます!!
(その気分を充分味わうためにはスクリーンでの鑑賞がお勧めです)

いつか自分もタイムズスクエアに立って、このハッピーな瞬間を分かち合いたい。
そんな夢が膨らむことでしょう。
(現実は超ハードなので映画の方がいいかも)

あなたは誰にシンパシーを感じ、どのエピソードにじわっとくるでしょうか。
私の印象に残ったのは、ミシェル・ファイファー。ちょい老け役でしたが、彼女の存在感は確かでした。
アシュトン・カッチャーは多才な役者さんですね。複雑な演技がすごく上手くて印象的でした。

個人的には私のお目当てはジョン・ボンジョヴィだったんですが。
まんまロックスターの「役」なんでどこまでが本人でどこから演技かがわかりにくいんだけど
ひゃ〜!女に平手打ちされてる~。\(☆o☆)/

コンサートシーンがあってジョンとリア・ミシェルのデュエットがとてもよいです。
特にリア・ミシェルの歌唱力がすごい♪ジョンよりも上手いです。

なにはともあれ、年末年始に相応しい1本。
新しい年にちょっと元気と踏み出す勇気を与えてくれます。
ハッピーニューイヤー!
月うさぎ

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