全然違うコミュニティで生きていると思われる数名の男女がニューイアーズイブというイベントを中心に交わっていく小説を読んでいるような映画だった。
登場人物1人1人のバックグラウンドの描写はほぼなく深みはあまり感じないが、その分出会いとか偶然とか奇跡とか、そう言ったロマンチックな出来事に集中できるのでこういう映画もありだなあと思った。
舞台は2011年から2012年へのカウントダウン。今から約10年前。スマホはないけどケータイやインターネットはある。スマホがある今の世の中では発生しなかったであろうロマンスが結構あって、80年代、70年代とはまた別のノルタルジーを感じるのも魅力的。
映画が時が経っても色褪せないのは「あの時」を風化させることなくそのまま画面の中に閉じ込めておくことができるからだろう。
ロマンチックな気持ちになりたい方
前向きになりたい方
平成ロマンに浸りたい方
おすすめです。