ゆかちん

ニューイヤーズ・イブのゆかちんのレビュー・感想・評価

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)
2.9
豪華俳優陣による群像劇。
みんなバラバラのようで少しずつ繋がっている。

大みそかのニューヨークを舞台に、死期が迫った老人と看護師の交流、1年前に出会った女性が忘れられない男、偶然再会した元カップルなど8組の男女の姿が描かれる物語。

豪華やった!煌びやか。
そして、大晦日〜新年にかけての特別な時間に愛の再生を描くところがホッコリした。
でも、ラブアクチュアリーみたいに全部のエピソードが良かったなぁとか印象残るなぁというほどではなかったかなぁ。
面白かったけど、なんか、そういう良し悪しみたいなのがあってポツポツ穴あきな感じもした。
でも、良い話もあってよかった!


印象に残ったのは、
何をやってもうまくいかないレコード会社の秘書イングリッド(ミシェル・ファイファー)と自転車便の配達人ポール(ザック・エフロン)の話。
イングリッドは仕事を辞め、新年までのやりたいことリストを叶えてくれたら、ポールが熱望したレコード会社主催の仮装パーティの招待券をあげるという話。
ミシェル・ファイファーが何をやってもうまくいかない女性を。ミシェル・ファイファーは、強気だったり魅力的な感じの役を演じるイメージがあったから、こんなフワフワした大人しい女性を演じてるのに驚き。
ザック・エフロンが「ちょっとイタイけど可愛げがある」と言うてたけど、若者から見たらそうだろうね。もっと酷い言葉を言う若者は多いだろう。
でも、その言葉に傷ついたイングリッドに対して申し訳ないと後悔し、彼女の純粋さに惹かれて最後まで願いを叶えるのが素敵だった。
ニューイヤーズキスは誰かと出来たらいいねって別れたのに、ちゃんと引き返してきてキスして叶えて、チェック!て返すのカッコよくて可愛すぎた。
最後のパーティも一緒に行って。
この2人の関係は今後どうなるかわからないけど、友達でも恋人でも、長く付き合う関係になればいいなって思っちゃった。
仕事辞めて大丈夫かなって思うけど、彼女の今までの人生が変化すればいいなと。

あとは、死期が近いスタン(ロバート・デ・ニーロ)の話。
看護師のハル・ベリーがずっとそばにいて話をしたりする優しい関係が良かった。
そして、最後、スタンに会いにきたのは、タイムズスクエア協会の副会長クレア(ヒラリー・スワンク)。
彼女は娘で、父スタンと思い出のボール・ドロップを成功させるべく奮闘して、ようやく病院に。
最後、2人でボール・ドロップを眺めていたのが泣けたし、その後、どうやらスタンは永い眠りについたようだった。
遺品を眺めていたクレアに看護師さんたちが声をかけ、新生児たちの部屋へ。
そこで、亡くなる命がある一方で生まれる命があるという命の循環みたいなのを感じて、なんかジーンとしてしまった。
あと、ハル・ベリーの恋人が軍人でという、なんとも切ない、あのスカイプみたいなシーンが良かった。。

ニューイヤーベイビーを争う二組の夫婦の話は少し面白話みたいで良かったな。
最後、あんなに賞金狙ってライバル視してた旦那が、命の誕生をみたあと、相手より後の時間を言うたのが、なんか良かった。

ジョン・ボンジョヴィが演技してた!
2回もビンタされてた。
かっこいいけどイッツマイラーイフ!て頭に流れちゃうよね〜w
失いそうになっている愛する女性との時間を優先したという男前な最後。
でも、ファンからしたら悲しみ〜だな。

子供の恋の話は、あるあるって感じなのかな。
この女の子、化粧のせいなのか顔が浮いて見えたのが変な感じやった。
彼女の母にサラ・ジェシカ・パーカー。

一年前に出逢った女性と再会したい金持ち男性のお相手が、この人かーな終わりでしたw

コミックイラストレーターのランディ(アシュトン・カッチャー)とバックコーラスのエリーズ(リア・ミシェル)との話は、映画あるあるって感じでしたな。
2人とも綺麗やったし、リア・ミシェルとボンジョヴィの歌が重なるの良かった!

ワイスピのリュダクリスが出てたり、出産競争の二組の夫婦の1人にサラ・ポールソンとか他の映画で見たことある人だった。

大きな何かを期待するというより、年末の高揚感と再生と希望を感じたらいいのかなという感想になりました。
ゆかちん

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