【(2)2015/1/1:早稲田松竹】
わたしは祖父(母の養父なので血縁はない)に育てられて大きくなったので、こういう血の繋がらないバディもの(超絶大雑把な括り)にヨワい。特に祖父が好きだったチャップリンの作品であれば尚更。
最初は、赤ん坊なんてひろっちゃってどーしよーさあ困った、って感じのチャーリーが、赤ん坊を育て一緒に暮らすことを受け入れる一連の戸惑いの中に、赤ん坊の足にキスする?いや、ペロッと舐める?(確認のため再見したい)場面がある。
わたしはここに、とてもグッときてしまった。何気ない行為だけども、そこには途轍もなく深い愛情がある。つまりわたしは祖父に足をペロッとされて大きくなったのだなと、祈りにも似た気持ちでスクリーンを見つめると同時に、そういう静謐な愛情というのは一体どこからやってくるのだろうと考えたりした。
終始そんなことを考え続けてたので、正直映画の後半の核となる内容は頭に入って来なかったのだが、最後の方の白日夢みたいなシーンは美しかった(雑)。
で、件の愛情どこから来たんだよ問題についても、わたしのような子育てなど無縁な放蕩中年に答えが出せるはずもなく、結局足ペロのみが脳内ループしただけではあるのだが、とりあえず墓参り行こ、と思えたので、良い正月でした!