菩薩

愛の果てへの旅の菩薩のレビュー・感想・評価

愛の果てへの旅(2004年製作の映画)
3.6
ある意味ピエール瀧とお金配りこと前澤氏の元ネタ。この謎のおじさんの正体が徐々に明らかになっていくところにこの作品の面白さがあるのだろうから、詳しいことは何も言えましぇん。ただ人生詰んでるマンの俺としては、彼の境遇に多少身につまされるものがあり…。過去は過去でも遥か遠く、変わりばえの無い現在ばかりが続く毎日で、未来に手を伸ばそうものならそれは身の破滅を意味する。「カウンター席は人生最大の危機か?」がまさかそんな意味を持ってくるなんてと切ない気持ちになる。キレッキレのタイミングで良い音楽が入る、車のシーンなんか最後に野太い声でメーカー名囁けばそのままCMに使えそう。しかも使われてる音楽がLali Puna、Fila Brazillia、The Notwist、Mogwai、そしてBoards Of Canada…etcと、ポストロック、音響、エレクトロニカらへんに青春を捧げた佐々木敦みたいなおじさん達は飛び跳ねて喜びそうなラインナップ。ヒロインがアンナ・マニャーニの孫らしい、何故かずっとノーブラで着替えの度におじさんの気を引こうとわざわざおっぱいを見せてくれる神対応。ラストの役者根性に拍手👏
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