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チキ・チキ・バン・バンのGTのレビュー・感想・評価

チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)
4.3
何も考えず、頭空っぽにして楽しめる作品だ。ミュージカル映画で、テーマソングは非常に有名だろう(俺自身はテーマソング以外の情報を全く知らないまま鑑賞)。
前半はとてもありがちな展開。ご都合主義的過ぎる感じがあるが、そこは娯楽に振り切った内容なので指摘は野暮か。ミュージカルシーンがやはり素晴らしい。笑えるシーンも随所に用意されている。
ポッツが御伽話を話し始めたあたりから、俄かにストーリーが荒唐無稽になっていく。悪の帝国「バルガリア」(「ブルガリア」と何か関係があるんだろうか…)、空を飛ぶチキチキバンバン、そして子供たちの反乱…というのがこの作品の半分以上を占めるのだが、勿論ここは全て作り話。だが、その境目が分かりづらく、「これって妄想?それとも現実?」と、俺はちょっと困惑してしまった。このお伽話部分も、勿論楽しい。が、子供が見た場合結構怖いかも。
最後はご都合主義にご都合主義が重なって、主人公は金持ちになりヒロインとも結ばれる。やはりここも、娯楽に徹底した作品なので指摘はしない。難しい映画を見過ぎで疲れた頭に、こういうのを一発ぶち込むのも悪くはないんじゃないだろうか。
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