塾長案件である。監督はミヒャエル・ハネケの弟子らしく、ルルドの泉の奇跡をめぐり嫉妬が渦巻くお話で、すんごい嫌〜な気持ちになる映画ではあるが、心理描写を一切せずとも心の機微を描く繊細さがあるのでハネケ…
>>続きを読むフランスとスペインの境の辺り、ピレネー山脈の麓にルルドという町があります。
そこに洞窟から水が湧き出る奇跡の泉「ルルドの泉」があります。
病気や大ケガをして何年も苦しんでいる人々が奇跡的に治癒す…
これを観終わった今、自分がどんな思いを感じたのかよく分からないし、どういう言葉を使えばぴったりと心を表現できるのかも分からない...
科学の発達したこの時代に、宗教がどんな形であれ、少しでも絶望の淵…
愛しのレア・セドゥの出る映画でまだ観てないのあったかしらと
渋谷ツタヤをうろついていて見つけた作品
あそこの店舗は監督別、俳優別に分かれているから
好みの作品にショートカットで辿り着ける、助かる
…
このレビューはネタバレを含みます
監督 ジェシカ・ハウスナー
おお、、深いなと思いました。
フランス南西部ピレネー山脈の麓
奇跡を信じて世界中から絶えず巡礼者が
訪れる「聖母マリア出現の地」
「奇跡の水が湧き出る地」として知られ…
宗教的でありながらも
時に顔を見せる人間の羨望や妬み嫉み、
怠慢。
そのバランス具合が絶妙なリアリティ。
ある種のひとつの人生そのものを
“奇蹟”を舞台に描き切っているよう。
全体を水色基調に纏…
誰かの奇跡を願うこと
自身の奇跡を願うこと
どちらも叶えば何よりだけど、
そうもいかないのが人生
自分自身も奇跡を待っている身で、
誰かに起きた奇跡を
ちゃんと喜べるんだろうか
人間の本質的な…
要約すると聖地ルルドにて奇蹟が起きてクリスティーヌが立った! という話だが、奇蹟が起きるまでの道のりが長く、そこまでの過程と奇蹟にすがる人間の醜態をていねいに織り込んでいく作風である。
さほど信仰…