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ルルドの泉でのRIOのレビュー・感想・評価

ルルドの泉で(2009年製作の映画)
3.0

全身を貫く稲妻
我が身に奇跡が起こる

奇蹟の水が湧く
聖地ルルド

不治の病を抱えた人
悲しい顔をした孤独な人
奇蹟を求める様々な人たち

罪をあがなう
その為に人に尽くす日常の虚しさ
その空洞を埋めたい
その為にこの地にいる人

誰かが立って歩けたり
それを見る人々の羨望や嫉妬
何故 わたしには起こらない
奇跡を求めて静かな争いが見える

たとえ思うように体を動かせなくとも
それが思いのままの人が
幸せだと言えましょうか


聖女ベルナデット

1858年2月11日
フランス南部の寒村ルルド
14歳のベルナデット・スビルーは
薪を拾って
マッサビエルの洞窟へ向かっていた

川に着き渡ろうとした時
「片方の靴下を脱いだとき
風の音のようなものが聞こえてきた」

目の前の木の枝が動いていた
その上にある洞窟の窪みから
「柔らかい光に包まれ
白い服を着て青い帯をした
若く美しい女性が見えた」

光に包まれた女性は微笑みを浮かべながら
十字を切り
金色の雲に包まれて消えてしまった

9回目に姿を現した時に湧いた洞窟の泉
あなたがどなたであるか問いかけると

「私は無原罪の宿りである」

アダムの子孫である人類は
原罪を負っている
聖母マリアだけは原罪なしに
キリストを受胎した

神様への信仰が深くなければ
奇跡が起きてはいけないのか
もしかしたら奇跡が
いつ解けてしまうのか分からない

観光で訪れていた女性の会話は残酷
人間模様が分かりやすかったです
でもクリスティーヌは
いつでも微笑みを絶やしてなかった
のが印象的でした



……「奇跡の泉」アレクシー・カレル
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