上海十月

天草四郎時貞の上海十月のレビュー・感想・評価

天草四郎時貞(1962年製作の映画)
2.5
大島渚特集でこの作品組まれないのは、東映がフィルムを貸さないからだろうか。DVDレンタルできたのでやっと観る。なんせ大島が東映と組んで時代劇取るんだからどんだけ変な映画かと期待が高まる。確かに変ではあったが面白さとしては、今ひとつでしょうか。大川橋蔵も勝新太郎の勅使河原宏起用に近いのだろう。時代劇が低迷になり起爆剤が必要なのだが余計下火にした感じですね。とにかく主役の天草四郎に見せ場がないし、オロオロしている感じで意味がない。戸浦六宏がむしろかっこいい。史実的には原城で篭城して幕府軍と戦闘をして幕府軍がタジタジになるというのがいいのに、そういうカタルシスより原城に行くことを学生運動の討論よろしく話し合いまくるのが終盤。うーん時代だなとしか思えないし、THE大島渚ですね。
上海十月

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