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女教師は二度犯されるのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

女教師は二度犯される(1983年製作の映画)
4.0
観たと思い込んでて観てなかったやつ。志水季里子先生の女教師ものって実はレアなんだな。ハマりすぎてて今まで観た女教師もの全部志水季里子先生に脳内置換されてる。女教師ものの名作条件、女教師がちゃんと教職への崇高な情熱を持っていること、高校生がしっかり輝いていること。季里子先生の情熱はちょっと見えにくいところがあるけど、高校生くんはちゃんと暗くて友達いなくて性的に悶々としててシングル毒母橘雪子に家庭内暴力してる心の闇もあってパーフェクトな思春期男子である。季里子先生の彼氏はちゃんとクズな北見敏之だし、北見敏之とうまくいかない心の隙間で投げやりになって、破滅願望から快楽に身を委ねちゃう季里子先生とか、心情の機微の描き方がさすがの昭五郎節である。高校生くんのテクに対する、季里子先生のどこで覚えたの、の言葉がすごい重たくてしんどい。男子生徒誰でもバッチコーイみたいなあっけらかんヤリマン女教師ものはダメなのよ。こうやってシリアスに愛と人間性を問うのが真のロマンポルノなのよ。山崎善弘カメラも冴えてて、日曜の雨のテニスコートを俯瞰で撮る絵とか鳥肌。エモすぎて泣いたわ。
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