うにたべたい

ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.0
後楽園遊園地にあった大宇宙怪獣館という施設で上映されていたサークロラマ映画です。
サークロラマとはサークルとシネラマの造語らしく、360度の全周スクリーンという特殊スクリーンで上映された作品となります。
快獣ブースカのDVD-BOXにリメイク版が映像特典として同録されているものを視聴しました。
他にはLDの映像特典として収録されているものもあるようなのですが、サークロラマとして撮影された映像を一画面に収めているため画面は小さくなっています。
ただ、DVD版で見ましたが、360度画面を一画面に収めた、という割には映像自体に違和感を感じず、"むりやり感"のようなものはなかったです。

タイトルの通り、ウルトラマンとウルトラセブンが登場しますが、ブースカとメチャゴンも登場し、共演しているような内容です。
基本的にはウルトラマンとウルトラセブンが怪獣とバトルして、ブースカとメチャゴンがその解説を行っています。
ただし、本作品は音声素材がロストしているそうで、ブースカとメチャゴンが何かを話している様子ではあるのですが声は聞こえず、映像から状況を把握するしか無いという状態になっています。
ウルトラマンたちのバトルは過去映像からの流用が主なのですが、途中で、明らかに人間サイズのウルトラマンが、どこかの高原で怪獣たちと戦うシーンがあり、なぜそんなことになったのか、音声が無いのでややシュールさを感じました。

10分程度の超短編です。
音声が無いのが致命的で、おもしろいもなにもなかったですね。
最後はウルトラマンが怪獣を倒したのか、ブースカがどこからか取り出したラーメンを食べるシーンで大きく"END"と表示されます。
また、この作品といえば、実相寺昭雄が監督した幻のウルトラセブン12話登場のスペル星人が少しだけ出てくるということで有名ですね。
ただ、残念ながらDVD版ではスペル星人の箇所は落とされているため、スペル星人を見たい方はLD版を見るべきと思います。
スペル星人の"ひばく星人"という設定が問題になったのですが、そも設定は放送後の後付けなので、何もここまでしなくても、と思わなくもないです。
むしろスペル星人登場回は原水爆使用に反対する風刺的な内容だったらしく、話はずれますが、「遊星より愛をこめて」の解禁する日を待ち望んでいます。