えそじま

破れ太鼓のえそじまのレビュー・感想・評価

破れ太鼓(1949年製作の映画)
3.6
ザ・封建の頑固親父vs大家族といった構成の中で家父長制の崩壊を描いた木下恵介初期の傑作喜劇。脚本には小林正樹が参画。
時代遅れな父親像を風刺するだけでなく、労働者階級で苦労してきた威厳を尊重しつつ新時代に飲み込まれていく哀愁までをしっかり描いている。


超自由人家族コントが舞台喜劇みたいで楽しい。イメージとしてはフランク・キャプラの「毒薬と老嬢(1944年)」「我が家の楽園(1938年)」が近い。
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