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破れ太鼓のEDDIEのレビュー・感想・評価

破れ太鼓(1949年製作の映画)
3.9
木下恵介監督、1949年に公開されたとは思えぬぐらい先鋭的で、独裁的な亭主関白家庭をめぐる。
映画にカレーが登場するシーンの先駆け。
経営者の父親の身勝手さが浮き彫りになり家族が離れていく…しかしそれだけでは終わらない優しさにも溢れる作品。

いやぁ戦後間もないこの時代に、家父長制の否定を描き、妻が自らの意思で運命を決めるという構成で映画を作ったことに感服です。

とにかくクライマックスの次男のセリフが最高で、涙を禁じ得ませんでした。
時代を経ても色褪せない魅力を感じられる作品です。

〈キャスト〉
津田軍平(阪東妻三郎)
妻・邦子(村瀬幸子)
長男・太郎(森雅之)
次男・平二(木下忠司)
三男・又三郎(大泉滉)
長女・秋子(小林トシ子)
次女・春子(桂木洋子)
四男・四郎(大塚正義)
叔母・素子(沢村貞子)
野中茂樹(宇野重吉)
父・直樹(滝沢修)
母・伸子(東山千栄子)
経理部長・木村(小沢栄)
花田輝夫(永田光男)
洗濯屋(青山宏)
リーゼントの社員(山崎敏夫)
女中つゆ(村上記代)
女中きみ(桑原澄江)
女中うめ(賀原夏子)

※2023年自宅鑑賞66本目
※第9回「映画を観ながらカレーを食べる会』にて鑑賞
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