140字プロレス鶴見辰吾ジラ

プロジェクトAの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

プロジェクトA(1983年製作の映画)
4.2
【アクション映画!!】

ジャッキー・チェンは唯一無二なのだと思う。最近ジャッキー映画を投稿してないと思い立ちジャッキー映画を振り返っているのだが、ここまでアクションに生身かつコミカルに挑んだ者は彼以外いないのでは?とまで思えるまである種の異常性すら感じる。トム・クルーズがフォロワーの如くアクションに生身を委ねているがジャッキーの存在が大きすぎる。本作におけるカンフーアクションの娯楽化そしてコミカル化は、自転車でのチェイスシーンの一連の流れや確実に死を感じる高所落下含め感じられる。それでもジャッキー・チェンというキャラクターにおいてそれがコメディとしての体感値を持っているから凄い。「ジョニーは戦場に行った」を模した歌唱もあの陰鬱な映画の面影よりもジャッキー・チェンの笑顔を感じられる。西にチャップリンがいるなら東にジャッキー・チェンあり。カンフーアクションのキレならばブルース・リーやドニー・イェンなど枚挙できるが、ジャッキー・チェンのコミカルさや笑顔から生まれる楽しさに敵わないと思う。アクションへの自己犠牲の痛みと相反した笑いや高揚感の攻撃性が詰まった傑作。