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大冒険のyaaaのレビュー・感想・評価

大冒険(1965年製作の映画)
4.0
ハナ肇とクレイジーキャッツ結成10周年ということで円熟した喜劇を展開するのかと思ったら追いかけるだけの壮大なチェイス映画。脚本のちぐはぐさがあってもジャッキー・チェンの小技(ぶら下がる、飛ぶ、跳ねる)ぐらいのアクションみせる植木等さんの身体能力抜群のスター性で景気よく魅せる。
ちょっと作品として「いびつ」なのが敵の描写。よくある謎の組織が出てくるのだが登場するたびに描写に気合いがはいる。ボスを演じる越路吹雪さんが異様な迫力。
敵のアジトも同時代の007のスペクター並みの美術力。ケン・アダム的セットすげ~。
敵はナチの残党で基地である孤島にUボートで帰還するなんて「レイダース」の元ネタかよって。
人の近くで爆発や、小松政夫さんの植木さんのオートバイ吹き替えスタントなんて事故に見えるおおらかな時代のアクションも今観たら新鮮。
いきなり歌うのもなぜか許せてしまう。
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