たかちゃん

特捜班5号のたかちゃんのレビュー・感想・評価

特捜班5号(1960年製作の映画)
3.7
野村孝の監督第1作。線路沿いの貨車を使った撃ちあいは、後の『拳銃は俺のパスポート』のクライマックスの予兆か。(青山の囮捜査と分かっていても)登場人物が全員悪人というのが面白い。二本柳寛が「俺はだれも信用していない」と言うのが口癖だが、本当に信用していないのなら口にしないはず。だから冷徹なようでどこかお人好しで、小心者の悪人像なのだ。現金の資金洗浄に絡むカネの奪い合いだが、不自由な足、マークの付いた鞄といった記号の使い方が巧い。
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