まーしー

ホーム・アローンのまーしーのレビュー・感想・評価

ホーム・アローン(1990年製作の映画)
4.0
クリスマス休暇。フランスに旅行した親戚・家族に置いてきぼりにされた8歳の少年ケビンが、一人で留守番をすることに。
その家を強盗2人が押し入ろうとするが……日本でも有名なコメディシリーズの第1弾。

当時10歳だったマコーレ・カルキンの演技に尽きる作品。
屈託ない笑顔、落ち込んだ時の表情、殺人鬼として恐れられている隣人のおじいさんへの大人びた発言など、どの場面を切り取っても少年とは思えない演技。
だからこそ、強盗を撃退するために張り巡らされた彼の知恵が生きている。これが子どもっぽさ全開であれば、少年vs強盗2人の構図そのものが崩れたことだろう。

少年ケビンの攻撃は過激そのもの。
強盗の頭に落下してきたアイロンが当たる、頭が燃える、など、死んでも不思議ではないものばかり。
ジョー・ペシとダニエル・スターンが演じた強盗の間抜けっぷりも良き。

単なるコメディで終わらないのも本作の魅力の1つ。
序盤では毒親の一面があった母親や、家族との確執を抱く隣人のおじいさんなど、ケビン少年の言動を通して周りの大人たちの成長も描いている。

ちなみに、私の親戚も高速のSAで息子1人を置いてきぼりにしたまま出発したことがあったので、この一家を他人事のように思えなかった。