『野火』と同じだな
共同体に絶望し尽くした結果"人間の匂いのするところ"へひとり向かっていく男の話だ
モダニストってのはスタイルだけの話じゃない
それは今村昌平の映画から決定的に抜け落ちてしまった…
舞台は東北の寒村。なんだか小汚い「やっこ」たちを撮っても、どこかスタイリッシュ。
随所に散りばめられる彼らの集合を映した画がいい。
ラスト、冬の場面のセット感がすごい。そこだけ『カリガリ博士』になっ…
今村昌平の『楢山節考』は、深沢七郎の小説、『楢山節考』と『東北の神武たち』を足し合わせて作った作品らしい。つまり、この作品の大部分は今村昌平の『楢山節考』でも描かれている。
この作品は悪くないのだが…
「楢山節考」の深沢七郎原作、主演は芥川比呂志。かつての東北は貧しく、そこに生まれた次男以降は「やっこ」と呼ばれ、長男と区別する為にボロ服を着せられ、ヒゲも伸び放題で一生土地も嫁ももらえない存在であり…
>>続きを読む映画ではいつの時代か分かりませんが、次男以降はヤッコと呼ばれ、結婚が出来ないどころか髪や髭を整えることさえ許されず家内奴隷として一生働かされる…ってことが東北でもあったんですね。女性が当たり前のよう…
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