アメリカ独立記念日に生まれたヴェトナム戦争の帰還兵の生き様を描いた実話を基にした伝記的ドラマ。
トム・クルーズが主演、ブライアン・ラーキン、ウィレム・デフォーらが共演、キーラ・セジウィックがヒロインを演じる。
1946年7月4日、アメリカ独立記念日にロングアイランドで生まれたロン・コビック（トム・クルーズ）は、小さいころから戦争ごっこが好きな愛国主義者。
高校ではレスリング部で活躍し、卒業後は自ら進んで海兵隊に入隊し、ヴェトナム戦争に出征。
しかしそこで民間人一家を皆殺しにしたり、友軍兵を誤って射殺したりと地獄のような現実を体験する。
最後には自分も被弾して下半身麻痺となり帰国。
帰国当初は戦争への参加こそが愛国心と信じていたが、車椅子生活を送りながら様々な人と出会い、反戦を唱える幼馴染や周囲の人々と接していくうちに、心情に変化が.....
「トップガン」では戦闘機で大活躍のトム・クルーズですが、彼のもうひとつの戦争のお話です。
本作品の舞台のシラキュースはトム・クルーズの出生地で、彼の誕生日が独立記念日の前日7月３日というのも縁ですね。
国に扇動されて海兵隊に入隊するも、戦場と帰還後の生活を通して自分を見つめ直していく。
そして最後に彼が下した決断は.....
どこの国でも血気盛んな若者の中には戦争に参加したがる人が多かれ少なかれいる。
まして軍事大国のアメリカでは猶更です。
戦争の愚かさを描いており、ラストシーンでトム・クルーズが出撃していく後姿が輝いて見える素晴らしい作品です！
「ここまでが長かった 最近やっと実感している ”家に帰ったんだ”とね ”みんなが家に帰れた”って」
2023.5 NHK BSP で鑑賞（字幕：岡田壯平）
2022.7.4 NHK BSP で鑑賞（字幕：岡田壯平）
第62回 アカデミー賞にて監督賞と編集賞を授賞（1990年）
第47回 ゴールデングローブ賞にて最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞（1990年）
