第二次世界大戦が、国に忠を尽くすことが当たり前の時代を作った。パレードで行進する退役軍人。それを見て祝福をする人々。7月4日、独立記念日に生まれた主人公ロンは退役軍人である父を誇りに思い海兵隊に入ることを決意する。
訓練を経ていざベトナム戦争へ。しかし戦場でロンは仲間への誤射、脊髄損傷により下半身付随になる。車椅子生活だ。
帰国して初めて気付く戦場の最前線とアメリカ本土の戦争に対する温度差。TVチャンネルを戦争からバラエティにするシーンは一瞬だが印象に残る。
極限の世界にいたから故のPTSDや戦争体験を語ることの辛さ。だがベトナムにいる『兄弟』のために、反戦運動に参加する。
僕がハワイに行った時のこと、第二次世界大戦時の通信基地の骨組みに「find a reason to smile」と彫ってあった。
「お前は生きている。生きて戻ってきた。笑えよ。」