健一

コクーンの健一のレビュー・感想・評価

コクーン(1985年製作の映画)
4.2
「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスを この映画の世界に送り込んであげたい。

なんて愛おしい。なんて 暖かい作品なのだろう。

劇場公開時鑑賞済。
日本では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「グーニーズ」の翌週に公開された本作。ライバルが強敵すぎて 当時はあまりヒットもせず、話題にもならなく終わってしまった不運な作品。
しかし 🇺🇸では批評 興行共に成功を収め 続編も製作された。
当時 私はまだ子供だったので 本作の良さに全然気付いてなかったと思う。同時上映された作品 目当てだったので。
私にとってロン・ハワード監督作を初めて見た作品が コレ!
アカデミー俳優賞を受賞した作品を初めて映画館で観た作品もコレでした。

フロリダ州の老人ホームで余生を送る3人のジイさん達。
唯一の楽しみは隣の空き別荘に忍び込みプールで泳ぐこと。
しかし 別荘はウォルターと名乗る男に借りられてしまう。
ウォルターと仲間達はクルーザーを雇い『大きな球体』を次々と海中から引き上げる。
彼等は別の惑星から来た宇宙人👽だった。
目的は過去に地球🌏に飛来し 球体の中で眠っている仲間達を連れ帰ることだった。
一方のジイさんたち。
あのスリルが忘れられず 今だに住人の留守を狙ってプールで泳いでる。
プールには海中にあった『球体』が沈められていた。
プールで泳いだ結果 若者のように生気が蘇るジイさん達。
その姿を見た他のジイさんバアさん達はこぞってプールに押し寄せる。
その結果 『球体』の中の宇宙人のエネルギーは衰え 衰弱してしまった。
ウォルターは仲間の帰還を断念せざるを得なくなり ジイさん達は宇宙人に謝罪。
だが逆にウォルターは老人たちに
『私の星に来ないか?不死の未来が待っている』と提案。
翌日 地球に残る者 と 旅立つ者。別れの時が来た・・・

アカデミー賞では 視覚効果賞 と 助演男優賞を受賞した本作。
もっと主要部門で受賞してもいいくらいの素晴らしい作品。
観ているこちらまで元気になる!
ジイさん達と一緒にワクワクしちゃう!
最後に号泣させてくれる。
とても いい作品なのにイマイチ世間の評価が低いのが なんとも悲しい😢。
作った時代が早過ぎたのか?
高齢者社会の昨今。もしかしたら 今くらいに製作して公開したらもっと評価が高かったのかもしれない。
映画業界も今、『おじいちゃん映画ブーム』なので😝!


劇場公開時 1986年 1月15日
京成ローザ
💺600
客入り 満席 立見。(祝日だったので。)
同時上映
「ポリスストーリー 香港国際警察」
健一

健一