ヒューマンSFの名作、素直に見て下さい。
他の方の評価があまりに低いので、思わず高評価の★を付けましたが、十分その価値のある映画です。
この映画にSFXや壮大なストーリーを期待した方は、それを裏切るかも知れませんが、SF映画と見ずヒューマンドラマと見れば出色の出来です。
いい映画とはなんでしょう。
ストーリ展開・人間ドラマ・どんでん返し・アクション・特撮・・。
色々な要素があると思います。
が、名作と呼ばれるほとんどの映画は登場人物の個性・性格、そして心情の変化を克明に表現し、その人物描写が大変優れています。
この映画もお年寄りの喜怒哀楽、生に対しての心情の変化などが、
心温まるドラマでうまく表現されていて、素直に見ればどなたも、
それなりに感動出来るドラマになっています。
よく、SF映画や日本を描いたハリウッド映画
(たとえば ”SAYURI”や"ラストサムライ"等)のレビューを見ると、映画その物の本質的な出来より、あそこが間違い、あの表現はおかしいなど、荒探しばかりに目を配って、
"きらりと光る演出シーン" などのよい所が全然目に入ってないのかと言いたくなります。
最近の100億円ちかい製作費で作られた、すごい映像満載の、ハリウッド作品を見慣れた方には、チープなシーンが多いと、感じられるかも知れませんが、
自分がもし60~70代のお年寄りなら・・と少し感情移入してみて下さい。
この作品と「スターマン/愛・宇宙はるかに 」は80年代のSFヒューマンドラマの名作と私は思っています。