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あの日、欲望の大地でのkojikojiのレビュー・感想・評価

あの日、欲望の大地で(2008年製作の映画)
3.7
No.1549
2023.12.15視聴ジェニファー・ローレンス (2008年1作)(18歳)ジェニファーのデビュー作品。

少し幼さは残っているものの、やはりジェニファーはジェニファーだ。

「バベル」「21グラム」の脚本家のギジェルモ・アリアガの長編映画デビューとなった記念すべきこの作品。サスペンス仕立てのドラマで、どんどんドラマにのめり込んでいく展開だ。

高級レストランのマネージャー「ルヴィア」(シャーリーズ・セロン)は次々と男を変えるような女。今日は、レストランのお客を自分の家に招き入れている。しかしそのルヴィアをつけるメキシコ人がいた。

ニューメキシコ州国境沿いに町に住む専業主婦ジーナ(キム・ベイシンガー)は、町のハズレにある古いトレーラーを改造した家で浮気をしている。娘のマリアーナは母の動向を不審に思い、ある日、母の後をつけて行き、その現場を目撃してしまう。

友だちのカルロスと飛行機による農薬散布をしているサンティアゴは、娘の目の前で、飛行機が墜落病院に運ばれる。サンディエゴはカルロスに娘を別れた妻の元に連れて行って欲しいと頼む。

全く関係ありそうもないこの三つの話が次第に収束されていって、こういう話だったのかと納得するそのストーリー展開がすごく面白い。さすが脚本家監督だ。この脚本なら自分がとってみたいと思ったのだろう。それだけの自信作だったに違いない。

しかもアカデミー賞女優賞に輝く2人の共演。それだけでも見応えがある。ただ、二人が絡むシーンはないのだけれど。
これは、3人の女優より脚本が光る映画だった。
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