トンマナ

悪い男のトンマナのレビュー・感想・評価

悪い男(2001年製作の映画)
5.0
衝撃的だった。
冒頭シーンで全てを掴まれた。

街で見かけたきれいな女性。
彼女に近づいていく男前な主人公。

「なるほど、ナンパから始まる恋物語か…」

とんでもなかった。

男はいきなり、強引なディープキス!

これはすごい!
これこそ映画だ!

なぜ人間なら対話をしないのか?
その理由が、これまた発明的なアイデア。

恐怖と笑いは紙一重というが、
この映画ほど端的に表している映画もない。

晩年、キム・ギドクはパワハラ、セクハラざんまいの「鬼畜」が暴露されて、映画史から抹殺されてしまったが、その人間であるからこそ描けた、奇跡の一本。
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