キム・ギドク作品の中でも一番衝撃的で印象的。
ショッキングな内容で、流石韓国映画と思った。邦画ではまず描かないだろう。
ある日百貨店の前でヤクザと揉め事を起こし、そのヤクザに恥をかかすソナ。
その時のどこか寂しげなヤクザ、ハンギの顔が印象的で少し笑っている。
ハンギはソナに一目惚れしていた。
その後がやはりヤクザ、ここで終わらない。書店でソナを嵌め風俗の道へ。その時の画集がエゴン・シーレだったかな？
好きになり手に入れる為には、違う世界の人間を自分の世界に陥れるやり方が凄い。こんな愛し方があるんだ。
こんな内容でもどこかファンタジーで、海辺のシーンと写真、音楽 I Tuoi Fiori ( Etta Scollo ) それとハンギとソナの鏡越しのくちづけが美しい。
一つ分からないのが、ソナはいつからハンギを想うようになったのだろう？
だけどこんなハンギのソナの愛し方を共感してしまう。
更に衝撃は続くラスト。こんな終わり方あるんだーと何故か納得してしまった。
