「殺されたミンジュ」が個人的に韓国映画ワースト1である奇才・キム・ギドクの作品。相性が悪いのかこの監督の映画を観るといつも居心地悪くなります(汗)
複雑なドラマ構成などギドク作品には無く、毎回ワンアイデアと持ち前の独創性で勝負する作風。自身の過去の人生の断片を切り取るか、もしくはその時に興味ある社会の情勢の一部分だけを我田引水に映画にしてしまう男…
と云うわけで今作もいつも通りです。
ここまでくればもう邪なファンタジー、男の側から見た勝手な夢想の有りもしない愛の形。女性はこれを観てどう思うのでしょう。
彼氏待ちしている女子に力ずくでいきなり唇を奪うくだり…これキム・ギドク自身が過去に実際にやったことある蛮行だそうですよ。全くなんちゅう男なんでしょうか。
物語を無理矢理に優しげに丸め込もうとするような甘味な音楽の使い方もあまりしっくりきませんでした。
『悪い男』の謎の不死身さも、なんだかくどいだけに感じてしまったり…。
この作品が好きな方、イイ要素もあるのでしょうがそれを発見出来ずにすみません💦