マッドサイエンティストの罪と懺悔
ハマー・フィルムが新たに映像化した『フランケンシュタイン』。邦題に「逆襲」とありますが正しくは「呪い」。1931年版のモンスター・パニック要素よりもフランケンシュタイン博士がどれほど狂っているのかに焦点を当てた物語です。これはこれでオリジナル色が強くて良き。
クリストファー・リー演じる怪物の容姿は正直ゾンビに近い雰囲気を醸し出しています。やはり怪物は頭にネジが入り込んでいて、見るからにパワー型の方が良いですね。ですが、本作は恐怖の象徴の描き方としてはバッチリです。
それにしてもフランケンシュタイン博士のぶっ飛んだ狂気さがたまらない一作でした。