萩原くわがた

続人間革命の萩原くわがたのレビュー・感想・評価

続人間革命(1976年製作の映画)
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丹波哲郎の大迫力パワーが今作でも大爆発。渡哲也もドスで大暴れ。

前作「人間革命」で、何たるが人間革命であるかを戸田城聖は見出した。本作ではそれから会員数が増え続け大きくなると同時に様々な問題が発生する創価学会、新たな世代の青年「山本伸一」に未来を託す。

本作でも前作通りの丹波哲郎が楽しめるが前回の正主人公ポジションから一歩引き山本青年に出番を譲るシーンも多いため丹波パワーは若干薄らぐ。代わりに渡哲也がドスを握りカチこみ大立ち回り、血を血で洗う極道大決戦をみることができる。死に際のセリフもカッコよくて間違いなく名シーン。
また、前作の伊福部サウンドから音楽は変わるがそれでもBGM、撮影、演出は高水準でドラマそのものの質はしっかりと高い。
さらに細かいポイントだと、黒部進と森次晃嗣のウルトラマン&ウルトラセブンが横に並ぶ豪華シーンがあったり岸田森や志村喬などのスター俳優が顔を見せ、仲代達也も続投でなんと今作では丹波哲郎との掛け合いを見せてくれる。
宗教映画なので宗教の教えパートはちょっと飲み込みづらいかもしれないけど、見どころはほんとに多い。見る手段がほぼないけど映画ファンにはオススメです。