姐

ブリガドーンの姐のレビュー・感想・評価

ブリガドーン(1954年製作の映画)
4.0
ジーン・ケリーとシド・チャリシーのナンバーは全体的にゆったりとした曲調が多くて、バレエダンサーな2人の力強さと重厚感は存分に発揮されているな〜と感じる反面、全体を通してどっしりとさせすぎ?とも思ったり。

同時期に制作・公開された「掠奪された七人の花嫁」と比べると、セットのクオリティも役者の多さも段違い!ケリーとチャリシーはもちろん、スタッフも錚々たる面々で、それだけ期待されていたことが伝わってくる。
村民とケリーたちが歌う「I'll Go Home with Bonnie Jean」では、村民の多さと、それぞれのキルト衣装のデザインがどれも微妙に違っていたのが相まって、すごく画面映えしていた。

でも、ヴィンセント・ミネリ監督のミュージカルだと考えると、絢爛豪奢さはいつもより抑えめだったのかなと思う。華やかさよりは、ケリーとチャリシーのしっとりと大人なダンスを味わうための作品だな〜と思った。
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