ぱりぱり

ふたりの人魚のぱりぱりのレビュー・感想・評価

ふたりの人魚(2000年製作の映画)
3.5
誰かのことを好きだなんてすごく曖昧な感情で、その人に対して抱く感情の中で好きだという感情が他の感情に比べて少し強いくらいでしかないかもしれないと思った。
「本当に」好きだったらそんなことしない、と言われるような行為だって、その人の中にあるかもしれない好きという感情の存在を否定する根拠にはならないんじゃないか。

現実に生きる者と夢を生きる者と、夢を生きるのが正しいなんて押し付けは決してない。現実を生きるのは夢が足りなくても、それは夢を生きるのには現実が、生きることが足りないのと同じ。私は主人公であるカメラマンが現実を生きるという選択をしたところで終わるところがすごくいいと思った。

最後に、
ロウ・イエの撮影方法で毎回酔う...