不死を得られる超空間ネクサスを追い求める科学者(マルコム・マクダウェル)が、多くのヒューマノイドが居住している恒星を破壊しようとする。劇場版「スタートレック」の第7作目(新スタートレック第1作目)。
本作からテレビシリーズ「新スタートレック」(1987~1994年)のキャラクターへとバトンタッチ。自在に時間旅行することができる不思議空間ネクサスを主題に置きながら、旧・カーク船長と新・ピカード艦長の邂逅、ひいては世代交代のドラマを紡いでいく。
「時間を巻き戻してチャラにすれば良いんだから、ド派手にやっちまおうぜ」的に、エンタープライズ号がぐちゃぐちゃに破壊されてしまう。感情チップを挿入したアンドロイドがラリったようになるところも笑える。
老いてもなお身体が動いてしまうカーク船長に哀感が漂っており、世代交代のドラマにそれなりの訴求力が感じられる。しかし、まるでテレビ版のサブキャラクターが敗退するような展開で、「はい、世代交代しました」という着地が、どうにも納得できない。