津軽系こけし

アニー・ホールの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
4.4
あまのじゃくで、愛らしい


【初ウディアレン映画】

✍️蜘蛛のくだりは爆笑しました。

🟩ウディアレンという人の性格が色濃く投影されているのは、初見ながらなんとなく分かります。

抽象的なことを嫌い、
論理思考の皮肉屋で、
大袈裟なほど繊細。

終始喧しいけれど無性に愛くるしい、そして観客のことは絶対に置いてきぼりにしない。

🟥アニメになったり、画面に独白をはじめたり、想像の限りを尽くして観客を楽しませようする。シナリオの中の彼は扱いにくさ極まる皮肉屋ですけども、作品と対峙する間にできた彼への信頼には不思議と違和感を覚えません。どんなにあまのじゃくでも、観客に対する敬意がどこかに必ずある。
だから、ウディアレンという人はすごく低姿勢な人なんじゃないかと個人的には思いました。

🟧ロマンス模様のむず痒さと痛快さも素晴らしいです。2人のセラピーの様子を画面分割で見せるとこなんかもうおかしくておかしくて。「500日のサマー」っぽいなと思ったら、やはり影響を受けていたようです。
エンディングもしっとりと心に沁みて、津軽系こけしちゃんの心はじんわりしておりましたよ。

【ウディアレン好きかも的まとめ】

🥚卵、そりゃ欲しいよ。欲しいに決まってるよ。我々は永遠に卵を求めてバカみたいに彷徨うのだよ。疲れた心にロマンスとウディアレンが沁みました。

ありがとう
そして、おやすみなさい。🐓🐓
津軽系こけし

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