浅野公喜

巌窟の野獣の浅野公喜のレビュー・感想・評価

巌窟の野獣(1939年製作の映画)
2.8
評価が低い作品をあえて観るの巻。ヒッチコック監督が渡米前に撮ったアドベンチャースリラー。

タイトルから連想されるような野獣キャラは存在せず(洞窟が登場するのもほんの少し)そのうえ展開が遅く、BGMが殆ど流れないのがその退屈さにより拍車をかけている印象でヒッチコック特有のスリルに満ちた印象的なシークエンスやショットも少なく評価が低いのも納得です。強いて言えばチャールズ・ロートンのやや胡散臭いビジュアル、モーリン・オハラの聡明な雰囲気、時代を考えれば迫力を感じる難破寸前の船の演出に注目したい・・という感じでしょうか。
浅野公喜

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