第二次世界大戦中の映像がこんなにも残っていることに驚いたし、実際の映像を使いながら東京裁判の始まりから終わりまでを追っていくので、自分もその場に居るような感じがして緊張しました。なんか今もどきどきして気分が悪いです。
結論としては、パル判事の意見に概ね賛成で、この裁判には正当性は無かったと思う。
ただ、侵略戦争については現代の感覚からすると感情的にも賛成できないし、利益の面でも悪手だったと思う。
日本が領土拡大を望んでしまった背景も分からないでもない。どうしようもなかった部分もあると思う。けれど何度も日米戦争への道を回避する機会が与えられてきたのにそれを蹴ってきたのも日本なんだと思う。もしアメリカが介入してこなかったとして、大東亜共栄圏なんてどうやって実現するつもりだったんだろう。この裁判で被告となった方の中にも絶対無理だろ、と思っていた人はいただろうにどうして止められなかったんだろう。
何かいろいろと考えがまとまらないが、この映画は自分の今までの意見や考えを変えてしまう映画だった。現実にそこに生身の人間が居たのだと思うと、どうしても論理的ではいられなくて、罪を公平に裁くことなんて私には到底無理だと思った。
