バロウズ

ブレインデッドのバロウズのレビュー・感想・評価

ブレインデッド(1992年製作の映画)
4.9
人体破壊の見本市!
おそらくスプラッターコメディというジャンルでは最高傑作。
この手の映画は現在に至るまで星の数ほど作られていますが、そのほとんどがこの映画か「死霊のはらわた」の影響下にあると思います。
今では大御所監督になってしまったピータージャクソンですが、とにかく圧倒的ギャグセンスに脱帽。
ゾンビ同士が交尾してゾンビ赤ちゃんが産まれたり、ゾンビの身体が千切れて腸が襲いかかってくるとか、まず普通だったら思いつかないようなシチュエーションにコミカルな要素を絡めるあたり、「これぞジャクソン節!」というべきか。
血糊の量は物凄く、クライマックスシーンではプール一杯分の血糊を使ったという逸話もあるほど。
だからといって凡庸なお下劣スプラッターには止まらず、なかなか親離れできない青年が母親から自立するというテーマも扱っており、ただのスプラッターに終わっていない所も好感が持てます。

残念ながらDVDは廃盤になってしまっていますが、レンタル屋をハシゴしてでも見る価値のある映画です。スプラッター好きは必見の作品。
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