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トイレットのPoMooNのレビュー・感想・評価

トイレット(2010年製作の映画)
3.0
以前視聴し、今回再視聴で記録。
一度目より今回は響く箇所が違った。年齢のせいか?
荻上直子監督・脚本作品は流れる様な日常の優しい時間と普通に生活する人々に癒される。

三兄弟が日本人の母を亡くした所から、同居するばーちゃん(もたいまさこ)との生活で自身を再構築していく物語でもある。引きこもりのモーリーは母の古いミシンでスカートを作り、それを着る事をきっかけに、またピアノを弾ける様になる。リサもまたエアギターの目標を見つける。レイは研究肌のオタク気質。ひょんなことで生い立ちを知る。落ち込むレイに友人アグニが「今まで知らないくらい、本当の家族だった、それで充分だろ?」
ばーちゃんは英語ができない(多分)、日本語すら殆ど話さない、ほぼ座っているだけなのに、もたいまさこの存在感は凄い。孫三人とばーちゃんで餃子を作り、日本食を並べて家族で食べるシーンはなんだか、イイ◎

最後に題名のトイレットがでてくる。レイがプラモデルを諦め、ばーちゃんに日本の高い技術とアイディアの(価格も高い)ウォシュレットをプレゼントする。レイが初めてウォシュレットを使い驚くシーンは日本人なら皆、苦笑😅するだろう。

蛇足:監督はウォシュレットを題材にしたくてこの作品を作ったらしい💦 私は初めてTVでウォシュレットのCMが流れた時の事を鮮明に覚えている。「お尻だって洗って欲しい」そのフレーズは子供心に何故か刺さって、納得し、いつか使ってみたいと思ったものだ。今なら当たり前の日常だが。成田で使って感激した海外の友人に日本は各家庭に当たり前の様にあるよ、と伝えた時の驚く顔を見る事もあった。家に欲しいと、海外の人がプレゼントで自国に持ち帰って使用時のびっくり顔を撮る番組が未だにあったなぁ🤭日本の技術は素晴らしい👍
No.1144
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