キューバ音楽を幅広い人々に届けたという一点でのみ評価されるべき作品。
確かに演奏はいいし、こういったラテン音楽が好きな人にとって、楽しそうに音楽を奏でるミュージシャンの姿を見るのは眼福だろう。
ただ、映画として、ドキュメンタリーとして魅力的かと言われたら、ハッキリと面白くない。人物たちの魅力も引き出せず、演奏シーンも素人がカメラ回してるだけのよう。
西洋圏以外の音楽ドキュメンタリーという枠組みだと、どうしても『ソングオブラホール』と比べてしまうけど、作品の完成度は段違いだ、
また、爺さんミュージシャンばかり出てきて、若手への目配せが全くないことが気になった。
もし、監督がこの音楽のことを本当に愛し、世界に広めたいと思うのなら次世代への言及はあって然るべきだと思う。
