持ってる。
以前は好きだった、大好きだった。
まさに、チャップリンが描いた運命とドラマを、香港映画らしいフォルムに落とし込んだ印象。敵対してるギャングとも、殺しは無しで最後は手を取り合うし、色々といい映画。
だけど、花売りお母さんが見栄を張った偽りの姿を、近況報告として続けた結果、金持ちを偽装しなきゃいけない。と、言うのは全然アリ。だけど、それが問題になる部分に気持ち悪さを感じた。
花売りお母さんの、娘。お母さんが金持ちじゃないと、結婚が破綻すると思う周りの人間。時代的にそういうものだったかも知れないけど、娘の結婚相手も結婚相手。じゃ、娘が結婚してその先はどうするのかしら?
ただの御伽話としても受け取れない、変に先の事とか考えてしまった映画。時代的に、許容できない作品。
でも、以前は泣く程好きだった。小娘だった頃は、私をもらってくれる王子様を想像してたせいもあるかも…。
記録。