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東京原発のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

東京原発(2002年製作の映画)
4.3
「東京に原発を誘致する!」突如飛び出した都知事(役所広司)の爆弾発言。
会議に招集されたメンバーは大パニック!
推進派、反対派、それぞれのもっともらしい意見が入り乱れて会議室は戦場と化す。財政回復・電気料金値下げ・都市冷暖房システムなどなどいいことばかりを並べたてる都知事に対し、実はそれらは真っ赤な嘘と言う反対派…。
強引に原発誘致を進めようとするカリスマ都知事の真の狙いとは…。
一方、お台場にはフランスから海路極秘裏に運ばれてきた大量のプルトニウム燃料が到着していた。
政府は反対派の抗議運動を避け、そのプルトニウムを一般道路で福井県の原発へ運ぼうとしていたが、それを運ぶトラックが爆弾マニアの若者にジャックされてしまう。やがてトラックは時限爆弾を仕掛けられて都庁に向かっていた。
もし、爆弾が爆発すれば、東京だけでなく日本全土が広く被爆する未曽有の大惨事になることは明らかだった。
果たして都知事はこの絶対絶命の危機を乗り切ることが出来るのだろうか。
原発を建てれば、その地域の農業は衰退する、日本の原発の耐震性は関東大震災の影響にも耐えられないお粗末さ、開発中の燃料電池の方が安全性で上など知られざる原発の不都合な事実を折り込みながら、原発の危険性を警告した傑作社会派パニック映画。
思い付きを政策に移すワンマン都知事や原発安全キャンペーンの内容を鵜呑みにする役人などおバカ政治家がコミカルだけどゾッとさせられる傑作です。
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