なおと

いまを生きるのなおとのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.5
いまを生きる。これは、明日に死ぬかもしれないからこの一瞬一瞬を大切にするべきだという考え方だと思うけど、あまり好きではない言葉。たしかに明日に死ぬ可能性は否定できないけど、その確率はかなり低くて、いま大胆な行動を取ってリスクを冒すことはその後の人生にも大きな影響を与えうる。だから賢い人ほど先のことを考え、いまを生きない。しかし、全くいまを生きないわけではない。

Sure there’s a time for daring, and there’s a time for caution. And the wise man understands which is called for.

というキーティング先生のセリフにもあったようにいまをいきるタイミングを見極めることが重要なんじゃないか。

教師としてあんなにも生徒たちを引きつけ、魅了する授業をする人は滅多にいない。でも、それが悪いわけではなく、仕方のないことだと思う。中高生は受験というものが先にあって、授業もその結果に少なくとも影響を与える。だから教師が教科書を破らせ、受験から逸脱した授業を行うことは不可能に近い。したがって、受験と授業の魅力は相容れないものなのかもしれない。

カーペディエム
Seize the time
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